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温泉の効能

なぜ温泉は体にいいの?

Point1. 科学的作用・効果

温泉に含まれている化学成分が入浴や飲泉によって体内に吸収されることで、身体に様々な薬理的効果を生みます。これが総合的に働いて健康のために良い結果をもたらします。

Point2. 物理的作用・効果

温熱、水圧、浮力の各作用・効果がございます。温熱作用としまして、新陳代謝の促進や自律神経を整え、水圧作用は、圧力により運動効果やマッサージ効果が期待できます。浮力作用は、体への負担が少なくなることで、リラックスでき、リハビリなどにも効果があります。

Point3. 転地効果

温泉の効能は湯に浸かるだけではありません。空や海を眺めたり、川のせせらぎに耳を傾けたり・・・。日頃の生活環境から離れることによって、ストレス解消と精神疲労に効果を発揮し、良好な気候情報が健康の回復に役立ちます。

温泉の一般的適応症

温泉療法をおこなってよい病気や症状のことを「適応症」といいます。

【一般的適応症】

神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進

泉質名 適応症(凡例:○浴用、△飲用、□浴用・飲用)
単純温泉 一般的適応症に準ずる
塩類泉 塩化物泉 慢性消化器病(△)、慢性便秘(△)、切り傷(○)、やけど(○)、慢性皮膚病(○)、虚弱体質(○)、慢性婦人病(○)
炭酸水素塩泉 慢性消化器病(△)、肝臓病(△)、切り傷(○)、やけど(○)、慢性皮膚病(○)、糖尿病(△)、通風(△)
硫酸塩泉 慢性便秘(△)、肥満症(△)、切り傷(○)、やけど(○)、慢性皮膚病(○)、動脈硬化症(○)、糖尿病(△)、通風(△)、慢性胆嚢炎(△)、胆石症(△)
特殊成分を
含む療養泉
二酸化炭素泉 慢性消化器病(△)、慢性便秘(△)、切り傷(○)、やけど(○)、動脈硬化症(○)、高血圧症(○)
含鉄泉 貧血(△)、月経障害(○)
含銅・鉄泉 貧血(△)、月経障害(○)
硫黄泉 慢性便秘(△)、切り傷(○)、慢性皮膚病(○)、慢性婦人病(○)、動脈硬化症(○)、高血圧症(○)、糖尿病(□)、通風(△)
酸性泉 慢性消化器病(△)、慢性皮膚病
放射能泉 関節痛(△)、筋肉痛(△)、神経痛(△)、慢性消化器病(△)、慢性皮膚病(○)、慢性婦人病(○)、動脈硬化症(○)、高血圧症(○)、通風(□)、慢性胆嚢炎(□)、胆石症(□)

温泉の一般的禁忌症

温泉療法をしてはいけない病気や症状のことを「禁忌症」といいます。

【一般的禁忌症】

急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患、妊娠中(特に初期と末期)

泉質名 浴用 飲用
塩類泉 塩化物泉
炭酸水素塩泉
一般的禁忌症に準ずる 腎臓病、高血圧症、その他一般にむくみのあるもの、甲状腺機能亢進症のときはヨウ素を含有する温泉は禁忌とする
硫酸塩泉 一般的禁忌症に準ずる 下痢の時
特殊成分を
含む療養泉
二酸化炭素泉 一般的禁忌症に準ずる 下痢の時
硫黄泉
酸性泉
皮膚、粘膜の過敏な人、特に光線過敏症の人(硫化水素型)、高齢者の皮膚乾燥症 下痢の時

温泉を病気治療のため利用する場合は、専門的な知識を持つ医師、温泉療法医の指導を受ける事をおすすめします。